故・中村哲氏・・・
「憲法は我々の理想です。
理想は守るものじゃない。
実行すべきものです。
この国は憲法を常に蔑ろにしてきた。
インド洋やイラクへの自衛隊派遣、、
国益の為なら武力行使も止むなし、
それが正常な国家だなどと政治家は言う。
私はこの国に言いたい。憲法を実行せよ、と」
(2019年12月6日 毎日新聞より)
下記、大友氏 2021/08/22 FB 投稿の転載させていただきます。
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【中村哲「アフガン自衛隊派遣は有害無益でございます」】
<アフガニスタンの人々の支援を続けた日本人医師中村哲さん。医師でありながら地元住民の生活を支える為、自ら重機を操り農業用の用水路建設に懸命に取り組んでいました>
●故中村哲氏「私は医師だが、用水路なしにアフガンの人達は生きていけない。水なしで生きていけない」
<『何故困っている人達を救うのか?』と問われた中村さんは> ●中村氏「みんなが泣いたり困っとるのを見ればね、誰だって『どうしたんですか?』って言いたくなる。そういう人情に近いもんで」
<こうして地元の人々との信頼を築いていく中、中村さんはアフガンの人々に苦しみをもたらしている背景に気付きます> ●中村氏「『悪のタリバン』対『正義の味方アメリカ』という観念を、戦争の大義を作る為に作らざるを得なかった。その一種のフィクションの綻びがですね、今出て来てると」
<同時多発テロ後、日本国内ではアメリカ軍支援の為の自衛隊派遣が議論となり、中村さんも国会に招かれ意見を求められました>
●中村氏「私達、現地におりまして日本に対する信頼というのは絶大なものがあるのですね。それが、軍事行為に報復に参加する事によって駄目になる可能性があります。
現地に即して言いますと、例えば自衛隊派遣が今取り沙汰されておるようでありますが、
当地の事情を考えますと有害無益でございます」 ー自民党議員「取り消しを!」野次ー
<武力で平和は訪れない。現地での経験で培われた自らの信念。中村さんは、著書の中でこう書いています>
『利害を超え忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる。
それは武力以上に、強固な安全を提供してくれ、人々を動かす事が出来る』
<しかし突然悲劇が襲います。一昨年12月中村さんが乗る車を武装集団が銃撃。中村さんは帰らぬ人となりました。犯行グループやその動機など、事件の詳細は未だ不明です>
<そしてこの夏、ようやく終結を迎えた20年にも及ぶアフガン戦争。
この間アメリカが投じた戦費は100兆円を超え、アメリカ兵の死者は2千人以上。
またアフガン側の死者は、推定でおよそ16万人。
その内民間人の犠牲は4万人を超えています。
この戦争で、アメリカは何を得何を残したのでしょう>
●青木理氏「911テロがアフガン攻撃の切っ掛けだったんですけれども。
これの首謀者とされる、ウサマビンラディンという人物も実はこれ元々アフガンにソ連が侵攻して、それと戦う為のある種反共ゲリラみたいな存在で」
「それをアメリカのCIAなんかが、徹底的に支援したりだとか協力したりとかした、そういう人物なんですね。
つまりアメリカがある種育てた怪物が、アメリカに向かって今度牙を剥いて来たってところもあってですね」
「正に中村医師が仰るように、正義と悪とか戦争の大義ってのは
フィクションだった訳ですよね。
結局タリバンってものの人権面では心配なんですけれども。
武力で大国が軍事介入して物事が解決するって事はないというよりも」
「むしろ、それこそが憎悪と憎しみ色んなものを呼び覚ましてテロを呼ぶ。
或いはテロの温床になるという事が、この20年間アフガンでイラクで、
むしろ証明されたんじゃないかっていう気がしますよね」
「なので粘り強くアフガニスタン・イラク或いは中東各国に、
国際的に外交でキチンと向き合っていくって事がこの20年間の答えとして、
我々の前に示されたというふうに考えるべきじゃないかと、
僕は思ってます」 <サンモニ 風をよむ〜アフガニスタンはどこへ>
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